どうも、アニあつです。
今回は「人に指示をすると信頼が消耗する理由と、その対処法」についてお話しします。
リーダーの役割は、チームを導き成果を出すことです。
でも、信頼の扱いを間違えると、部下のやる気を失わせたり、チームのパフォーマンスが低下してしまいます。
このテーマをしっかり理解して、リーダーとしての力をさらに磨きましょう!
信頼と信用の違い
まず、信頼と信用の違いについて整理しましょう。
- 信頼:未来への期待。「この人なら大丈夫」と思えること。
- 信用:過去の実績。「これまで結果を出してきた人」と評価されること。
お願いをする際、この違いがどう関わってくるのでしょうか?
結論:
- お願いする側は「信用(過去のデータ)」に基づいて判断します。
- お願いされる側は「信頼(未来への期待)」を感じます。
つまり、リーダーが「信用」を基準にお願いすると、お願いされた人は「期待されている」と認識します。
このギャップが、時に信頼を消耗させる原因になるのです。
信頼を消耗する典型例
例えば、あなたのチームにAさんとBさんがいるとしましょう。
- Aさん:仕事が得意で自主的に動けるタイプ。
- Bさん:仕事が苦手で指示待ちが多いタイプ。
自然と、Aさんに多くの仕事をお願いしがちではありませんか?
これが続くと、Aさんの心にこうした不満が生まれるかもしれません。
- 「なんで私ばっかり?」
- 「同じ給料なのに不公平だ!」
結果的に、Aさんのモチベーションが下がり、場合によっては退職することも…。
優秀なメンバーを失うのは、チームにとって大きな損失です。
信頼を守るためのお願いの仕方
お願いをする際、重要なのは「お願いされた側が求める評価」を理解することです。人は誰しも、評価されることでモチベーションを高め、期待に応えたいと思う生き物です。
ここで言う「評価」とは、以下の3つの形で示すことができます。
- 役割:その人にしかできない重要な仕事を任せる。
- 報酬:お金や成果に応じたご褒美を与える。
- 感謝:直接的な「ありがとう」の言葉や態度で伝える。
評価の効果と使い分け
この3つの評価は、それぞれ効果の強さが異なります。
信頼を深める順に並べると、以下のようになります。
- 感謝
- 役割
- 報酬
例えば、長年付き合いのある家族や友人には「ありがとう」と伝えるだけで喜ばれることが多いですよね。
一方で、初対面の人に感謝だけでは不十分な場合もあります。
このように、相手との関係性に応じて使い分けることが大切です。
実践!信頼を守るお願い術
以下のステップを実践してみてください。
お願いする理由を明確に伝える
Aさんに仕事をお願いする場合、こう伝えます。
「あなたがこの分野で得意だからお願いしたいんだ。」
この一言で、ただ頼まれているのではなく「評価されている」と感じてもらえます。
役割を与える
「このプロジェクトのリーダーをお願いしたい。」と役割を明確に伝えることで、Aさんのやる気が引き出されます。
感謝を示す
仕事を終えた後には必ず「ありがとう。君のおかげで助かったよ。」と感謝を伝えましょう。これが、信頼を守る決め手になります。
信頼を守りつつチームを強くするには
お願いをするたびに信頼が消耗していくことを防ぐためには、以下の点を意識しましょう。
- 信頼(期待)と信用(データ)の違いを理解する。
- お願いされた側が「評価」を求めていることを忘れない。
- 感謝、役割、報酬を状況に応じて使い分ける。
こうしたポイントを押さえることで、チームメンバーとの信頼関係を深めるだけでなく、全体のモチベーションを向上させることができます。
まとめ
今回は「信頼を消耗しないお願いの仕方」についてお話ししました。
ポイントを振り返ると:
- 信頼=未来への期待、信用=過去の実績
- お願いは「信用」で選び、「信頼」を守る配慮が必要
- 評価(感謝・役割・報酬)を上手に使うことが大切
これらを意識することで、リーダーとしての信頼を高め、チーム全体のパフォーマンスを底上げできます。ぜひ実践してみてください!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。