はじめに
どうも、アニあつです。
今回は少し刺激的なテーマ、「お金×スピリチュアル」のビジネス書って本当に役に立つの?について、自分の経験と考察を交えてお話ししていきます。
結論から言ってしまうと、
- 実践ではあまり役に立たない
- ただし、学び始める“きっかけ”にはなる
というのが、ぼくの正直な感想です。
それではなぜこのような結論に至ったのか、順を追って説明していきます。
「お金×スピリチュアル」とは何か?
まず、「お金×スピリチュアル」という言葉の意味から整理しておきましょう。
- 「お金」=財テク、資産運用、副業など、現実的な経済活動
- 「スピリチュアル」=引き寄せの法則、宇宙の流れ、願いの力など目に見えない世界の話
この2つを組み合わせた本は、「お金持ちになりたければ、まずお金持ちになりたいと強く願いましょう」「稼ぎたければ、悪いことはするな。宇宙が見ています」といった、ある種の“マインドセット”にフォーカスしています。
ぱっと見は胡散臭く感じる人もいるかもしれませんが、読んでみると意外と読みやすく前向きになれる内容も多いです。
ただし、「実践的か?」と聞かれると、話は変わってきます。
なぜ「実践では役に立たない」のか?
理由はシンプルで、「具体性に欠けるから」です。
たとえば、「お金持ちになるには強く願うことが大事」と書かれていても、現実的には願うだけでは一円も入ってきません。
本当に必要なのは、「貯金を始める」「収支を管理する」「副業を始める」といった、現実的なアクションです。
これらは地味ですが実際に成果を生むのはこちらの方です。
ではなぜ具体的なノウハウではなく、願いや宇宙の流れに焦点を当てた本がこれほど多いのでしょうか?
答えは明確です。
その方が売れるからです。
たとえば、
- 「お金持ちになりたいなら、まず貯金から始めましょう」
- 「お金持ちになりたいなら、本気で願いましょう」
この2つを比べて、初心者がとっつきやすいのはどちらでしょう?
多くの人が後者を選ぶと思います。
なぜなら、簡単そうに感じるからです。
行動しなくても「お金が入るようになる」と信じたくなる気持ち、よく分かります。
ぼくも過去にそうでした。
しかし現実は甘くありません。
まったく無意味なのか?
ここまで聞くと、「じゃあスピリチュアル系の本は全部ムダ?」と思われるかもしれません。
でも実は「きっかけとしては有効」だと、ぼくは考えています。
たとえば「引き寄せの法則」という言葉を聞いたことがある方も多いでしょう。
「強く願えばそれにふさわしい現実が引き寄せられる」という考え方です。
一方で心理学的には以下のような現象があります。
- 確証バイアス:自分の信じたい情報だけを無意識に集めてしまう
- プラシーボ効果:効果があると思い込むことで、実際に体調や気分が改善する
- カラーバス効果:特定のことを意識し始めると、それに関連する情報が自然と目に入ってくる
この3つ「引き寄せの法則」と似ていると感じませんか?
比較してみよう:抽象 vs 具体
例として、以下の2つのアドバイスを比べてみてください。
1. 具体的な説明
「プロサッカー選手を目指すなら、まず「どうすればなれるのか」を具体的に調べましょう。その際に注意したいのが「確証バイアス」と「カラーバス効果」です。確証バイアスは自分に都合のよい情報ばかりを集め、反対意見を無視してしまう傾向です。一方カラーバス効果は関心を持った情報が自然と目に入りやすくなる現象です。これらを理解した上で理想の選手像を具体的に思い描き、ポジティブな成功イメージを持って練習に取り組むことでより効果的な成長が期待できます。」
2. スピリチュアル的な説明
「プロサッカー選手になりたければ、本気で『なる』と決意してください。そうすれば、必要な出会いや情報が自然とあなたの元に引き寄せられてきます。」
1は具体的で論理的ですが、やや堅苦しく、長く感じる人もいるかもしれません。
一方2は抽象的ですが、シンプルで理解しやすい。
つまりスピリチュアル本の役割とは、「学びの最初のステップとして“興味”や“やる気”を引き出すこと」なのです。
「心を整える」ことは前進の準備でもある
スピリチュアルな内容は、現実的なスキルやノウハウとは異なる軸で、私たちの心に作用します。
- 自信が持てないときに勇気をくれる
- ネガティブな状況で前を向くきっかけになる
- 何から始めればいいか分からないときに、動くための“気分”を整える
このように「スピリチュアル要素=無意味」とは言い切れません。
ただしそのあとに「現実の行動」が、セットで必要です。
おわりに
最後に、今回の内容をまとめます。
「お金×スピリチュアル」のビジネス書は…
- 実践的なノウハウは少ない
- 願いやマインドに偏っていて、具体的な行動指針が書かれていないことが多い
- 学びのきっかけにはなる
- シンプルで親しみやすいため、初心者が最初に手に取るにはちょうどいい
- 現実的な行動とセットで使えば意味はある
- 心を整えるステップとして読めば、むしろ役立つ場合もある
「引き寄せるだけでは現実は動かない。でも、引き寄せようと意識することで、自分自身の行動が変わる」
この視点が持てるようになれば、「お金×スピリチュアル」の本も、単なる“気休め”ではなく、自分を動かす“起爆剤”になるかもしれません。
最後まで読んでくれてごありがとうございました。